「人々に絶望を与えるのは、政治の仕事ではない」
 福田達夫は言い切る。
 周囲からは「仕事の鬼」と見られ、実際にも仕事に傾ける熱量が異常に大きい。
 なぜ「鬼」のように仕事をするのか。
 それはつまり、どんなことがあっても、人々に絶望を与えてはならない、そんな状況をつくり出してはいけない、という想いからである。
 絶望を与えない政治とは、安心して暮らせる、夢を抱き、それを実現できる社会にすること。
 いったい彼は、どんな政治を行おうというのか。
 

●「稼ぎ手」を増やす
「政策の流れは、間違っていない」
 と、現政権を福田達夫は評価する。
 「地方創生」でまず、舞台をつくる。
 つづいて「一億総活躍」で、誰もが活躍できる仕組をつくる(たとえば「働き方改革」)。
 そして、「人づくり革命」。そこで活躍すべき「人」を育てていく。
「中身について、不十分なところがあるのは事実です。しかし、順序は間違っていない。場も仕組みもないのに人は育てられないし、場や仕組みがあっても、人が育っていなければ意味がない」
 福田達夫は、このように言い換えてくれた。
「人口減少や新興国との経済競争もある。そんな中で生き残るには、人が能力を思い切り発揮できる、そういう社会が必要なんです」
 その前提として、「稼ぎ手を増やす」ことの重要性を指摘する。
「地域を支えておられるのは、中小企業や農家の皆さんなど、そこで働く方たちです。たとえば中小企業経営者の平均年齢が七〇歳近くなっている。農業も同様です。いくら農地をつくっても、三年間放っておいたら原野に戻ってしまう。いかにすれば若い人たちに入っていただけるか。それは、農業も中小企業も同じで、『稼げるようにする』ということだと思います」
 稼ぐにはどうしたらいいのか。農業で言えば、たとえば安全で美味しい日本の農産物を海外の市場で売るということもある。中小企業で言えば、商流を考えて「売る」ことはもちろん、大企業からきちんと対価が支払われることによって、それが再投資され社員の給料が上がるかもしれない。そうやって、「稼げて安定した生活が営める」ならば、人が集まる素地ができるのである。

●人づくりの意味

 地方創生で舞台をつくり、一億総活躍で仕組をつくる。そこでは、「働き方改革」が大きな課題になった。だが、この改革は労働時間の短縮などがメインになっており、働き方ではなく「働かせ方改革だ」などという指摘もある。
 この点、福田達夫はやや違う視点を持っている。彼のテーマは、「人はいかにして豊かに生きるか」である。だから、働く意味について深く掘り下げている。
「かつて日本では、『働く=人生』、という価値観でした。たしかに『働く=人生』でもありますが、その働く意味を問いたい。ただ単に生きるためだけに働くのではなく、別の何かを得るため、何かをするために働く。そういう価値観があってもいい」
 だからこそ、能力を思う存分発揮できる環境を提供する、そういう意味での、「働き方改革」議論が必要になってくるという。
「日本人は、ひいき目ではなくて本当に優秀だと思う。それは、日本全国の中小企業や農業で頑張っている方たちとお会いすればするほど、確信が持てる。ただ課題は、手法が古かったり間違っていたりすること。
 能力のある方たちが、正しい手法で生き抜いてくれれば、この国はまだまだ発展していくと考えています」
   そのためにも、人づくりが必要なのである。
「たとえばいま、すごいものづくりが出来る中小企業がある。しかし、売り先がわからない。売り方が得意ではない。とすると、この売り方を教える人が必要になる。あるいは、売る機能を持った組織が必要になる。さらには、商売の流れをつくる人も必要になってくる。大きな流れの中で、稼ぎ方を知っている人間をつくることは、一つの柱になってくると思います」
 福田達夫の考え方は、まとめればこういうことになる。
「まず、いまの生活を守る。これが不安定ではどうしようもない。しかし守るには、支える人が必要です。自律した人が、能力を思い切り発揮して、立場の弱い方たちを支える。一人ひとりの自覚と覚悟で、地域を守り支える。ならば、その守り支える人を育てなければいけない。人づくりとは、大きな枠組みで見るとそういうことになるんです」

●出る杭を引っ張り上げる
 未来の日本をつくりあげる力とは何なのだろうか。
「出る杭を引っ張り上げる力。これこそが次の日本をつくるために必要な力なんです。実際日本には、出る杭がいっぱいありますよ」
 それには、新しいことに挑戦する勇気と、失敗してもまたチャレンジできる風土が必要になる。
「三割の人間が意識した方向に、全体は動く、と言われています。だったら、出る杭を引っ張り上げて、それをつなげたり競わせたりすれば、すぐに三割くらいの声になる。三割の意識が変われば、日本は変わっていくということです」
 福田の言葉にますます熱が帯びてくる。
 この男は、本気で日本の未来を信じ、未来を切り拓こうとしている。

●未来を託す
 最後に、「豊かさ」とはなにか、尋ねてみた。
「生きる上での価値ですよね。高崎では、都内でマンションを持つお金で一戸建てを手に入れられる。空気はいいし、三〇分も車で移動すれば、温泉に遊びに行ける。でもちゃんと都会的な生活もできる。そこに仕事があって、自己実現ができるのであれば、無理に東京に住む必要もない。また、高崎よりもずっと山間部ですが、上野村では移住者がどんどん増えている。産業をつくり、村民に手厚い支援を行う。『仕事をつくる』ことをずっとやってきて、その努力が花開いています。加えて、子どもたちを宝物のように大切にして、さまざまな施策を村独自に行っている。東京で働くことと同じように、高崎やそのほかの地域で、自分が思い描く人生を歩むことが、もっと自然に選択できる社会が生まれるよう、努力を続けたいです」
 国政の現場で、ともすると忘れ去られる、個々人のための、血の通った政治。
 人を守り、支え、未来を拓くために人を育てていく。
 私たちの未来を、いま、この人物に託す。

「人々に絶望を与えるのは、政治の仕事ではない」
 福田達夫は言い切る。
 周囲からは「仕事の鬼」と見られ、実際にも仕事に傾ける熱量が異常に大きい。
 なぜ「鬼」のように仕事をするのか。
それはつまり、どんなことがあっても、人々に絶望を与えてはならない、そんな状況をつくり出してはいけない、という想いからである。
 絶望を与えない政治とは、安心して暮らせる、夢を抱き、それを実現できる社会にすること。
 いったい彼は、どんな政治を行おうというのか。
 

●「稼ぎ手」を増やす
「政策の流れは、間違っていない」
 と、現政権を福田達夫は評価する。
 「地方創生」でまず、舞台をつくる。
 つづいて「一億総活躍」で、誰もが活躍できる仕組をつくる(たとえば「働き方改革」)。
 そして、「人づくり革命」。そこで活躍すべき「人」を育てていく。
「中身について、不十分なところがあるのは事実です。しかし、順序は間違っていない。場も仕組みもないのに人は育てられないし、場や仕組みがあっても、人が育っていなければ意味がない」
 福田達夫は、このように言い換えてくれた。
「人口減少や新興国との経済競争もある。そんな中で生き残るには、人が能力を思い切り発揮できる、そういう社会が必要なんです」
 その前提として、「稼ぎ手を増やす」ことの重要性を指摘する。
「地域を支えておられるのは、中小企業や農家の皆さんなど、そこで働く方たちです。たとえば中小企業経営者の平均年齢が七〇歳近くなっている。農業も同様です。いくら農地をつくっても、三年間放っておいたら原野に戻ってしまう。いかにすれば若い人たちに入っていただけるか。それは、農業も中小企業も同じで、『稼げるようにする』ということだと思います」
 稼ぐにはどうしたらいいのか。農業で言えば、たとえば安全で美味しい日本の農産物を海外の市場で売るということもある。中小企業で言えば、商流を考えて「売る」ことはもちろん、大企業からきちんと対価が支払われることによって、それが再投資され社員の給料が上がるかもしれない。そうやって、「稼げて安定した生活が営める」ならば、人が集まる素地ができるのである。
 

●人づくりの意味

 地方創生で舞台をつくり、一億総活躍で仕組をつくる。そこでは、「働き方改革」が大きな課題になった。だが、この改革は労働時間の短縮などがメインになっており、働き方ではなく「働かせ方改革だ」などという指摘もある。
 この点、福田達夫はやや違う視点を持っている。彼のテーマは、「人はいかにして豊かに生きるか」である。だから、働く意味について深く掘り下げている。
「かつて日本では、『働く=人生』、という価値観でした。たしかに『働く=人生』でもありますが、その働く意味を問いたい。ただ単に生きるためだけに働くのではなく、別の何かを得るため、何かをするために働く。そういう価値観があってもいい」
 だからこそ、能力を思う存分発揮できる環境を提供する、そういう意味での、「働き方改革」議論が必要になってくるという。
「日本人は、ひいき目ではなくて本当に優秀だと思う。それは、日本全国の中小企業や農業で頑張っている方たちとお会いすればするほど、確信が持てる。ただ課題は、手法が古かったり間違っていたりすること。
 能力のある方たちが、正しい手法で生き抜いてくれれば、この国はまだまだ発展していくと考えています」
   そのためにも、人づくりが必要なのである。
「たとえばいま、すごいものづくりが出来る中小企業がある。しかし、売り先がわからない。売り方が得意ではない。とすると、この売り方を教える人が必要になる。あるいは、売る機能を持った組織が必要になる。さらには、商売の流れをつくる人も必要になってくる。大きな流れの中で、稼ぎ方を知っている人間をつくることは、一つの柱になってくると思います」
 福田達夫の考え方は、まとめればこういうことになる。
「まず、いまの生活を守る。これが不安定ではどうしようもない。しかし守るには、支える人が必要です。自律した人が、能力を思い切り発揮して、立場の弱い方たちを支える。一人ひとりの自覚と覚悟で、地域を守り支える。ならば、その守り支える人を育てなければいけない。人づくりとは、大きな枠組みで見るとそういうことになるんです」  

●出る杭を引っ張り上げる
 未来の日本をつくりあげる力とは何なのだろうか。
「出る杭を引っ張り上げる力。これこそが次の日本をつくるために必要な力なんです。実際日本には、出る杭がいっぱいありますよ」
 それには、新しいことに挑戦する勇気と、失敗してもまたチャレンジできる風土が必要になる。
「三割の人間が意識した方向に、全体は動く、と言われています。だったら、出る杭を引っ張り上げて、それをつなげたり競わせたりすれば、すぐに三割くらいの声になる。三割の意識が変われば、日本は変わっていくということです」
 福田の言葉にますます熱が帯びてくる。
 この男は、本気で日本の未来を信じ、未来を切り拓こうとしている。

●未来を託す
 最後に、「豊かさ」とはなにか、尋ねてみた。
「生きる上での価値ですよね。高崎では、都内でマンションを持つお金で一戸建てを手に入れられる。空気はいいし、三〇分も車で移動すれば、温泉に遊びに行ける。でもちゃんと都会的な生活もできる。そこに仕事があって、自己実現ができるのであれば、無理に東京に住む必要もない。また、高崎よりもずっと山間部ですが、上野村では移住者がどんどん増えている。産業をつくり、村民に手厚い支援を行う。『仕事をつくる』ことをずっとやってきて、その努力が花開いています。加えて、子どもたちを宝物のように大切にして、さまざまな施策を村独自に行っている。東京で働くことと同じように、高崎やそのほかの地域で、自分が思い描く人生を歩むことが、もっと自然に選択できる社会が生まれるよう、努力を続けたいです」
 国政の現場で、ともすると忘れ去られる、個々人のための、血の通った政治。
 人を守り、支え、未来を拓くために人を育てていく。
 私たちの未来を、いま、この人物に託す。