2016/01/22
福田達夫の活動の一端をお伝えいたします。
永田町でいくつか会議を済ませてから、農林部会の視察で茨城県は石岡市へ。農業の利益率を押し下げる要因の一つである、生産資材のコスト削減や中間流通の合理化に関する視察です。
写真に写っているこちらの会社は、104名の農業経営指導員の方々を抱えていらっしゃいます。この方々の経験を細かにヒアリングすることで、農政や農業の課題への「置き石」が見えるような気がします。
一昨年末からヒアリングを続けてきて、整理と分析、そして種蒔きをしてきた、「信義則に反する、親事業者から子事業者への、リスクとコストの押しつけ」構造、簡単に言えば「過度な値下げ要求」構造にメスを入れる組織が立ち上がります。
「厳しい国際競争」。
たしかにその現実は、対応しなければならない厳しいものです。
その事態に目を瞑って、ただ「弱き立場」を護れば済むものではありません。
しかし一方で、そのお題目を隠れ蓑として、市場原理や経済原則とは異なる理由でリスクとコストを子事業者へ押しつける、優先的地位の濫用事例や、ほとんど詐欺に近いような事例が、現場を歩いているとあちらこちらに見受けられます。
その結果として、それら個々の親事業者の経営は改善しても、日本全体の産業構造が弱体化し、地域に回るマネーの量が細ることで地域の地の力を損ない、そこに生活の基盤を置く人たちの生活基盤が揺らぎ、1.3億人弱という、先進国では米国に次ぐ大きさの市場を自分で壊してしまっているという、将に「合成の誤謬」を招いていると、考えられます。
→福田達夫が、Facebookでさらに「下請中小企業の取引条件改善への取り組み」について語っております。
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