2016/03/04
福田達夫の活動の一端をお伝えいたします。
農林水産業骨太方針策定プロジェクトチームの、人材育成チームによる視察からスタートした一日でした。群馬県・前橋のキュウリ農家である堀越家を訪れました。
ご家族が力を合わせて合理的経営に励んでいる堀越家。作業環境を日々たゆまず改善して、「次の世代が楽をできるように」ではなく、「次の世代が自然と『やってみたい』と思うような」環境にしたい、とおっしゃっていたのが印象的でした。
キュウリの箱詰めや収穫の現場を、パートの方が働きやすいように物理的に改良するのみならず、品目についても、抑制栽培や促成栽培など数種類を組み合わせることで、通年で業務量を確保。生業として働きやすい環境に目配りをされています。
また、大規模ハウスの環境管理を行う集中制御盤も、ご家族で創り上げたそうです。
視察の二番目は、群馬県内外のさまざまな業界に人材を輩出し続ける、群馬県立勢多農林高等学校でした。
最近は女子の志望も多い、歴史ある同高校。
技術を身に付けて、それぞれ思い思いに目指す道を見据えながら、勉学と実習に励む日々です。
その中でも興味深かったのは、実社会から受けた実務(新品種や新商品の開発、そしてその商品を使った地域活性化のアイディア出しのみならず実践まで)をクラブで受け止めて、その課程や成果を授業にフィードバックをするという、実践的な授業。
まるで、米国の大学院で行われている、「講座制度」のようです。
その活動の中で、大豆のある品種を使った、神流町での事例がありました。
数年次にわたって活動を続けるのみならず、品種の宣伝、商品の開発、商品を使った活動の提案・実行…階段を昇るように、見事に着実に前に進めていく企画力と行動力。もちろん、担当の先生のご指導によるところが大きいと思いますが、発表のレベルの高さと相まって、非常に将来の期待感が高まりました。
高崎市で開催された、「第6回NPO・ボランティアフェスティバル」へうかがいました。
昨日は、党本部で「NPO特別委員会」が開催されましたが、これだけ価値観が多様化し、都市化によって人と人の分化が進む一方、その隘路(あいろ)に堕ち込んだ人達を救済する機能は未整備と言えます。
行政の課題が複雑化してしまっている一方、それまでの業務もほぼそのまま残っている上、人員は増えることはないということもあるのではと思います。
その陥穽(かんせい)を埋めているのがNPOです。
資金面や人材面、なによりも受け止められ方の意識面の問題から、なかなか欧米のようには活動の領域が広がっていませんが、法律ができたこの20年間で進化は相当に進んでいます。
毎回訪れるこのフェスティバルにも、高崎を中心に多くの団体が集まります。そしてその多くは、女性。そして、高齢者。
このエリアは、女性や高齢者の「活躍」などと言わなくても、「言われなくても、何かやりたい!やっちゃう!」という方が多いということですね。
ぜひご登録ください!